<目次>
スマホで動画を撮影する際、照明の良し悪しが映像のクオリティを大きく左右します。特に縦動画は被写体と背景のバランスが重要で、適切な光がないと暗く見えたり、色味が不自然になったりします。
市販の照明器具も便利ですが、高価で場所を取ることが多いのが難点。そこで今回は、コンパクトで強力なDIY照明を自作する方法を紹介します。自然光を活用しながら手作り照明をプラスすることで、美しく魅力的な映像が撮れるようになります。
動画で観る
(準備中)
まずは動画で工程を確認してみてください。2本に分かれており、前半が試作、後半が完成の様子です。前半では試したものの採用しなかった部品も登場するので、両方を見ると流れがより分かりやすくなります。
照明が動画撮影のクオリティを左右する
動画撮影において「照明」は非常に重要です。
上の写真は、同じスマホ(iPhone 16)のカメラで撮影したものです。左は「室内の照明のみ」、右は今回の照明を使用した場合の比較です。 同じスマホカメラでも、照明の違いによって肌の色や立体感が大きく変わり、映像のクオリティに明確な差が生まれます。
特に「縦動画」撮影では、背景の明るさとのバランスを考える必要があります。自然光と人工照明を組み合わせることで、より柔らかく美しい映像を撮ることが可能です。
市販の照明器具とその特徴
Amazonなどで購入できる照明器具には、さまざまな種類があります↓↓↓
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一般的に、明るさが増すほど価格が上がり、サイズも大きくなります。Amazonで人気の商品が以下です↓↓↓
NiceVeedi 撮影用ライト
- 強力な出力とバイカラー調整
- 4枚内蔵型遮光板
- 伸縮自在な高さ&180°角度調整
- 多彩なコントロール方法
- 幅広い用途
GIJUANRING 調光機能付きバイカラーLEDビデオライト
- バイカラー:3200K-5600K
- ホワイトライトとウォームライトは自由に調整可能
- 明るさ調整:10%~100%の無段階調光
- 2m/78.7インチの格納式アルミニウム合金ライトスタンド
NEEWER Basic LEDビデオライト
- LEDパネルビデオ照明キット
- 多様な照明オプション
- 調整可能&多用途
- USB電源充電
しかし、これらの照明器具には、「コンパクトだと光量が不足する」「十分な光量を確保するとサイズが大きくなり場所を取る」「価格が高い」といった課題もあります。
そこで今回は、コンパクトで強力なDIY照明器具を自作する方法を紹介します。
DIY!コンパクトで強力な縦動画用照明を作る
必要な材料と費用
材料 | 数量 | 価格(目安) |
---|---|---|
木材(45×25×1.5cm) | 4本 | 400~1,000円 |
黒い塗料 or ガムテープ | 1個 | 110円 |
なべ小ねじ(M6×60mm) | 2本 | 300円 |
蝶ナット(M6用) | 2個 | 200円 |
NEEWER スプリングクランプホルダー | 1個 | 約2,500円 |
三脚(カメラ用) | 1台 | 約2,000円 |
LED蛍光灯(50cm、T5&T8直管専用) | 1本 | 約1,280円 |
自己融着テープ(セリア) | 1個 | 110円 |
合計費用:約7,000円(市販の高品質照明より安価)
作り方
まず、ホームセンターなどで45×25×1.5cmの木材を4本用意します。180cmの物を買ってカットすると安いと思います。
100均にも近いサイズのものがあるかもしれませんが、厚みが1.5cm以上ないと強度が不安です。
このうち3本はメインのフレームとして使用し、残りの1本は固定部分の強化用に1/3ずつカットしておきます。
本来なら塗料で黒く塗りたいところですが、手間を省くため、セリアの黒いガムテープを使って時短しました。
木材3本にはあらかじめガムテープを貼っておきます。残りの木材は最後に黒く仕上げますが、先に黒くしておいても問題ありません。
木材の側面に6mmの穴を開けます。1本は両端に穴を開け、2本は片方だけに穴を開けます。
穴の位置はできるだけ均等にすると美しく仕上がります。端に寄りすぎないようにすることも大切なポイントです。
ナベ小ねじと蝶ナットもホームセンターで購入します。木材の幅が25mm×2なので、長さは+1cmにしたところ60mmだとギリギリでした(ガムテープの厚みとワッシャーの厚みがあります)。不安な方は65mmが良いと思います。
Amazonでも購入できますが、バラ売りが少ないのと少し割高になるので、ホームセンターで探す方がコストを抑えられると思います↓↓↓
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ネジと蝶ナットで木材を固定します。
真ん中をNEEWER スプリングクランプホルダーで挟むのですが↓↓↓
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木材が1本だとしっかりホールドできないので、1/3にカットした木材を前面と底面に貼り付けて太くしました↓↓↓
細い釘や、両面テープなどで仮付けしてからガムテープで固定すると良いと思います。
ライトの固定は、当初は「Kanmero ブラケットクランプ」を使っていましたが↓↓↓
思ったよりも重量があり支えきれないので、付属の固定金具を使用しました。
ホールド力は無いので、セリアで売ってる「自己融着テープ(キャンプコーナーにある)」で固定しました↓↓↓
中央のクリップ部分も、これでガチガチに固めてます。
LED蛍光灯を間違えないように
ライトは「【スイッチ付器具一体型LED蛍光灯】長さ117cm 昼光色 2180ルーメン 消費電力18W 配線工事不要 AC電源コード2m 連結コード25cm付属 (4本)」ですね↓↓↓
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長さ117cmで「器具一体型(両側給電ではない)」です。
この記事で紹介しているものと同じですね↓↓↓
合わせて読みたい
4本で6,000円で、連結コードがついているのですが25cmなので短いので50cmタイプを買います↓↓↓
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それらをカメラ用三脚に設置すれば完成ですね↓↓↓
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秋葉原で1000円くらいで買えると思います。
蛍光灯の設置を最後にした方が良いですね。
スマホの固定は自転車用
スマホの固定は、あきばおーで買った「ラソス Lazos ラソス L-MST マルチスマホ スタンド 自転車・ベビーカー 机で使える(318円)」と↓↓↓
🔗商品ページ(あきばおー)
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伸縮式スマートフォンホルダーの頭だけを合体させて使ってます。
しばらく使ってみた感想
ホルダーを合わせると総額は約8000円になりますが、同等の光量と照射範囲を持つ照明器具を購入するとなると、4~5万円ほどかかるのではないかと思います。さらに、そういった照明器具は場所を取ったり、準備が大変だったりすることが多いでしょう。
今回の照明の特徴は「縦長の照明」で、着席した状態であれば、つま先から頭のてっぺんまで均一に光を当ててくれる点です。横幅も広めに設計しているので、距離を取っても広範囲を照らすことができます。
また、使わない時には腕を折りたたんでコンパクトに収納できます。光の角度を調整できるようにしていましたが、強い光なので角度を変えてもほとんど変化がなく、そのため出しっぱなしでも邪魔にならないのが理想的です。
三脚に固定する設計にした理由は「持ち運び」のことも考えているからです。そのため、固定用のテープは簡単に剥がせてしっかり固定できるタイプにしています。
現在は持ち運ぶ予定はありませんが、たまにスタジオ撮影の依頼や、外でのコラボ撮影にも活用できると思います。作って良かったと感じています。
まとめ:DIY照明で縦動画をもっと美しく!
このDIY照明は…
✅ 安価でコスパが良い
✅ 広範囲を強い光量で照らせる
✅ コンパクトで収納しやすく持ち運びしやすい
✅ 自然光と組み合わせればさらに美しい映像が撮れる
市販の照明器具と比べても、DIYならではのカスタマイズ性が魅力です。ぜひ、試してみてください!
以上です。
Byさちお